スロージギングとは?初心者でも失敗しない釣り方完全ガイド

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「スロージギング、やってみたいけど難しそう…」そんな風に思っていませんか?

実は、コツさえつかめば初心者でもしっかり魚を釣ることができる釣法なんです。

この記事では、スロージギングの魅力と基本から応用まで、初心者でも失敗しない釣り方を完全ガイドします。

✔ スロージギングの基本動作とコツ
✔ 必要なタックルと選び方
✔ 狙える魚種や釣り場のポイント
✔ よくあるミスとその対処法

この一記事で、あなたもスロージギングデビューが安心してできますよ。

スロージギングの基本手順と釣り方を解説

スロージギングとはどんな釣り?

スロージギングとは、メタルジグを使い、フォールの動きを重視して魚を誘う釣り方です。

「ゆっくり動かす」ことではなく、ロッドの反発力やリール操作を活かしてジグを持ち上げ、一瞬止めてから自然にフォールさせる“見せる時間”をしっかり確保する点が重要です。

青物から根魚、中深海の魚まで幅広くターゲットにでき、活性が低い魚でも反応を得やすいのが魅力です。

釣りの流れと基本動作

まずメタルジグを底まで落とし、着底したら素早く糸ふけを取り、根掛かりを回避します。

その後、ロッドでシャクリとリール操作を組み合わせ、ジグを持ち上げフォールを意識したアクションを繰り返すのが基本の流れです。

バランスよく底を切ってから誘い動作に入ることが、スムーズな展開の鍵です。

ジグの落とし方と巻き上げのタイミング

ジグを落とした後は、まず着底を確認し、ラインのたるみを取ります。

巻き上げは、リール1回転の1/4~1/2ずつを小刻みに巻き、ロッドを曲げて反発でジグを跳ね上げる動きを作ります。

とくにフォールの間をじっくり設けると、食わせの間が生まれやすくなります。

バイトの取り方と合わせのコツ

フォール中の違和感や“コン”というアタリがあったら、即アワセが鉄則です。

スローな誘いの中でも瞬時の判断が求められ、バイトの瞬間にしっかり合わせることでバラしを減らせます。

特に根魚狙いではフッキング後、ドラグは強めに締めてゴリ巻きで魚を底から引き離し、安全圏に誘導しましょう。

ファイト中のロッド操作

スロージギング用のロッドは高反発かつ柔軟性に優れており、ファイト時に無理に立てすぎると破損のリスクがあります。

魚が走る力をロッドのしなりで吸収しつつ、ロッドを寝かせた姿勢でじっくり巻き取るよう留意しましょう。

ロッドの特性を活かし、柔らかく対応することがファイト成功のカギです

初心者がつまずきやすいポイント

「スロー=ただゆっくり動かす」と勘違いしがちですが、フォールの“魅せる間”を作る意識が必要です。

他にも、タックル選び(専用ロッドやリール、ジグの重さやアシストフックなど)で失敗することが多く、入門向けの専用セットで始めるのがおすすめです。

また、アクションのリズムや誘い幅を変える柔軟さも、慣れないうちは難しいと感じやすい部分です。

成功率を上げるためのチェックリスト

  • 専用のスロージギングロッドとベイトリールを使用しているか
  • ジグの重さを水深や潮流に応じて選んでいるか
  • 着底後にすぐに底を切ってアクションに移っているか
  • アワセは違和感を感じたら即実行しているか
  • ファイト中はロッドの特性(柔軟性・反発力)を活かして操作しているか

よくあるミスとその対処法

  • シャクリすぎる:フォールを軽視せず、食わせの間を持たせましょう。
  • タックルが一般的なジギング仕様:専用ロッドと適切なジグ重さを準備。
  • バイトに反応が遅い:レンジ中やフォール中のアタリはすぐアワセ。
  • ファイトでロッド破損:ロッドを立てすぎず、柔軟にやり取り。
  • 根掛かり多発:着底後すぐ底を切り、適切な誘い動作に移行。

初心者におすすめのスロージギング用タックル一覧

スロージギングを始めたい初心者の方にぴったりなタックルをご紹介します。

ここでは、扱いやすさと信頼性のあるロッドとリールに焦点を当て、初めての一本にふさわしいモデルをまとめました。

これから始める方には、長く使える安心のタックル選びが重要な第一歩です。

おすすめロッド:操作性と耐久性のバランスが良いモデル

スロージギングでは、しなやかさと張りの両方が求められます。

軽量かつ適度なしなやかさを持つロッドは、長時間の操作でも疲れにくく、アタリを確実に捉えやすいです。

特にPEラインとの相性がよく、ガイドの摩耗にも耐えられる素材が望ましいです。

初期投資としては少し高価に感じるかもしれませんが、長持ちする点でコストパフォーマンスに優れます。

おすすめリール:ギア比とドラグ性能に注目

ギア比は巻き取り速度に直結し、スローな動きの中でもリズムが取りやすいものを選びましょう。

巻き取りが滑らかで、適度なギア比(例えば5.2:1前後)はジグの動きを自然に引き出します。

さらに、ドラグ性能がしっかりしていると、大型魚とのやり取りでも安心感があります。

リールの重量バランスや素材の質感にも注目すると、手への負担を軽減できます。

必要な道具・タックルの選び方

スロージギングに必要な道具選びは、狙う魚の種類やシーンに応じて柔軟に対応できることが大切です。

ここでは、ジグ選びからラインの組み合わせまで、初心者にも分かりやすく解説します。

正しい組み合わせを知ることで、釣果もグッと安定してきます。

スロージグの種類と重さの選び方

スロージグは形状や素材によってフォール特性が異なります。

細長くて重心が中心寄りのジグは平らにフォールしやすく、ヒラヒラとした動きが得意です。

一方、厚みがあり尻重心のジグは垂直に落ちやすく、深場向きです。

  • ライトスロージグ(70~120g):浅場や小型魚向け、操作が楽。
  • ミドルスロージグ(120~180g):汎用性が高く、初心者に最適。
  • ヘビースロージグ(180g以上):深場や大型魚狙いにおすすめ。

魚の反応や潮流に合わせて重さを選び、ラインを通してジグの動きを感じる感度も大事です。

ラインとリーダーの適切な組み合わせ

主流はPEラインとフロロカーボンリーダーの組み合わせです。

PEラインは細くても高強度で感度が良く、衝撃吸収性にも優れています。

リーダーにはフロロカーボンを使い、アブラコ類のように岩礁周りで擦れるリスクに備えましょう。

  • PEライン:0.6~1.5号(状況に応じて強度と感度をバランス)
  • フロロリーダー:4~10号(魚種や根の状況に応じて選定)
構成 特徴 推奨サイズ
PEライン 高感度・細さによる操作性 0.6~1.5号
フロロリーダー 耐摩耗性・擦切れ耐性 4~10号

この組み合わせにより、仕掛けの操作性と根際での耐久性が両立します。

スロージギングで狙える主な魚種とシーズン

スロージギングは多様な魚種をターゲットにできるのが強みです。

季節ごとに魚の動きや活性も変わるため、ターゲットとシーズンを把握して戦略的に挑みましょう。

魚種に合ったタックル選びとタイミングこそ、釣果を大きく左右します。

青物(ブリ・ヒラマサなど)を狙う場合

ブリやヒラマサは引きが強くスピードもあるため、重めのジグと強めのタックルが必要です。

おすすめ重さは120~180g以上、ロッドはミディアムヘビー以上のパワーがあるものが安心です。

シーズンは一般に秋から初冬にかけてが最盛期で、ベイトの回遊に伴い活性も高まります。

根魚(カサゴ・アカハタなど)を狙う場合

根魚を狙う際は感度重視でライトなジグが活きます。

70~120g前後のジグが操作しやすく、魚が食い上げやすいスローな誘いに適しています。

通年で狙えますが、水温が安定する春から初夏にかけてが特に反応が良くなります。

スロージギングに適したおすすめの釣り場

乗合船や遊漁船を使うと、深場や中深場といったスロージギングに好適なポイントへ効率よくアクセスできます。

たとえば宮崎県周辺では、細島商業港発の遊漁船「MUSTA」が深場でのスロージギングを提供しており、ウッカリカサゴやアヤメカサゴなど多彩な魚種の釣果が報告されています。

船を利用する一番のメリットは、初心者でも専門的なポイントに安全にアクセスできること。船長指示に従えば釣果につながりやすく、船からの釣りは圧倒的に効率的です。

乗合船・遊漁船の選び方とポイント

初めての方は、スロージギングを謳う遊漁船や、スロージギングの実績がある船宿を選ぶのがおすすめです。

船宿ブログなどで「スロージギング釣行」の実例が掲載されているかをチェックしましょう。「MUSTA」のように実際の釣果が紹介されていると安心です。

ジグの種類やタックル重量(例:80g〜300g程度)まで、事前に船宿に確認しておくと準備も万全になります。

陸っぱりではできる?限界と注意点

「ショアスロージギング」と呼ばれる方法で、陸からもスロージグを使った釣りが可能です。

フォールを主体としたゆっくりとしたアクションで、ヒラメ・コチ・ロックフィッシュや青物などが狙えることもあります。

  • 根掛かりを避けるため、トレブルではなくシングルフックを複数セットで使用することが多い
  • 潮が速い場所ではジグが流されやすく、着底や攻める層が分かりづらくなる

陸っぱりは水深や潮流に制限があるため、深場を狙いたいスロージギングには不利ですが、工夫次第で浅場ターゲットを楽しめます。

スロージギングのアクション・誘い方のコツ

スロージギングの真髄は、フォールで魚を誘うことにあります。「ゆっくり動かすこと」とは根本的に異なるため、まずはその違いを理解することが大切です。

ロッドの反発力を活かしてジグを持ち上げ、自然なフォールで食わせるのが基本スタイルです。

基本のワンピッチジャークとは

ジギングの基本として、ワンピッチジャーク(ロッドを1シャクリ → リール1回転巻く)を覚えましょう。

これによってジグにリズミカルな動きを与え、魚へのアピールを行います。

状況に応じたアクションの使い分け

活性が高い場合は少し速めに、低い場合はさらに遅くフォールを意識することが重要です。

ジグの形状や重さを変えたり、フォール中に意図的に止めたりすることで反応が変わります。

  • 潮が緩い時はショートジグやフォール重視の形状を活用
  • 潮速時は抜けの良いロングセミロング系ジグが有効

事前に複数のジグを用意し、フォール速度やレンジに合わせて使い分けるのが戦略の鍵です。

スロージギングのメリット・他の釣法との違い

スロージギングは体力的にも優しく、長時間の釣行でも疲れにくいという利点があります。

ロッドの反発を利用するため、激しいジャークを繰り返す必要がなく、初心者にも取り組みやすいスタイルです。

体力的に優しい釣法である理由

フォールを主体にしたアクションは動作そのものがゆったりしており、手首や腕への負担が少なく、疲れにくいです。

他のジギングとの違いと使い分け

釣法 特徴 向いている状況
スロージギング フォール誘いが主体、ゆったり動かす 魚の活性が低い、深場や根魚狙い向き
ショアスロージギング 陸からのフォール主体、根掛かり対策に工夫 浅場、磯・サーフでの低活性魚狙い
通常ジギング(ワンピッチ等) 速めのジャークでリアクションを誘う 活性高い青物狙い

スロージギングは特に、追いかけてこない魚、根魚や深場の魚に効果的なアプローチ法です。

スロージギングを安全に楽しむための注意点

スロージギングをより安心して楽しむためには、事前の準備と安全対策が欠かせません。

例えば、船上での滑りやすさ対策として滑りにくい靴を選ぶことは非常に重要です。

また、真夏などの暑い時期には熱中症対策やこまめな休憩を怠らないようにしましょう。

天候と海況のチェックポイント

釣行前には必ず天気予報や海況情報(波の高さや風速など)を確認してください。

特に強風やうねりの大きい日は、安全面のリスクが高まるため注意が必要です。

遊漁船を利用する際には、事前にスロージギングが可能か船長に確認し、ルールや同船者への配慮も徹底しましょう。

装備と安全対策の基本

滑りにくい靴や船酔い対策など、基本的な安全装備を整えることは不可欠です。

ロッドへの過度な負担を避けるためには、激しいシャクリや立てすぎた角度でのファイトなどを控えることが大切です。

ファイト中にはロッド角度を45度以下に保ち、むやみに強いアワセを入れず、ラインとロッドを直線に近づけてリール主体で巻き上げるよう意識しましょう。

さらにステップアップするための応用テクニック

基本をおさえたうえで、フックやジグを工夫して釣果を伸ばすテクニックを磨きましょう。

ジグの重心や形状、フックの組み合わせを工夫することで、アクションやバイト率が大きく変わります。

ジグのカスタムとフックセッティング

フックはシングルフックを基本とし、ジグの前後に取りつけて姿勢制御やバイト対応を図ることが有効です。

基本的にはフロントとリアにそれぞれ1本ずつセットしますが、状況によっては2本ずつ(前後2本)にすることでフォール姿勢を安定させることができます。

  • シンプルな構成でライン絡みや根掛かりを減らす
  • 無駄に多くのフックを付けないことで、動きの自由度も確保

フックの形状や号数は、小型・中型には1/0〜2/0、中型〜大型には3/0〜5/0、大型向けには6/0〜7/0が目安です。

対象魚サイズ フックサイズの目安
小型〜中型 1/0〜2/0
中型〜大型 3/0〜5/0
大型 6/0〜7/0

水深や潮流に応じたジグの使い分け

スロージギングにはフォール主体のスローピッチジャークと、リズムよくテンポを刻むハイピッチジャークがあります。

浅めの水深や広範囲を探るならテンポ良く誘えるタイプを使い、水深が深かったり潮が速い場合にはフォール重視のスタイルが効果的です。

フォール姿勢を活かすには、センターバランスのセミロングジグや幅広でヒラヒラ動くフォール特化型ジグが向いています。