9月に釣れる魚一覧｜初心者必見の地域別おすすめ魚種

涼しくなり始める9月は、魚たちの活性が上がり、釣り初心者にも絶好のシーズンです。

海も川も、地域ごとに釣れる魚が変わるこの季節は、「どこで」「何を」狙うかが釣果を左右します。

この記事では、9月に釣れる魚を地域別・釣り方別にわかりやすく紹介し、初心者でも迷わず釣りを楽しめるようサポートします。

人気スポットからおすすめの魚種、安全対策や調理法まで、秋の釣りがもっと楽しくなる情報が満載です。

9月に釣れる魚おすすめ一覧【地域別・釣り方付き】

9月は魚たちが季節の変わり目を感じて活発に動き出す魅力的な釣りシーズンです。

涼しくなり始めた気候とともに、魚たちの食欲も高まり、釣果アップのチャンスが広がります。

地域ごとの狙い目の魚種と、それに適した釣り方をご紹介します。

北海道：アキアジ（シロザケ）、カレイ

9月の北海道ではアキアジ（シロザケ）が産卵を目的として川を遡上し、美しい姿を見せてくれます。

カレイも砂底の漁場に多く、じっくり狙えば良型が期待できます。

釣り方のポイント：

• アキアジ：川の河口や砂利帯で、鮭専用のルアーやさぐり釣り仕掛けを使用
• カレイ：砂底に仕掛けを馴染ませて底引きにする投げ釣りが効果的

東北：アイナメ、サバ、イナダ

東北沿岸ではアイナメが根回りに多く、居着きの対象として人気の的です。

サバとイナダは回遊魚として群れでやってくるため、時合いを逃さずアタックしたいところです。

ルアー釣りやサビキ釣りが特におすすめです。

おすすめタックル：

• アイナメ：ジグヘッド＋ワームで根の隙間を丹念に探ること
• サバ・イナダ：サビキ釣りのほか、ショアジギングで遠投ジグも試してみる

関東：シロギス、ハゼ、アジ

関東の9月は穏やかな波とまだ暖かい水温が続き、シロギスやハゼが岸近くまでよく寄る季節です。

アジも回遊してくる時期で、夕まずめなどは特にチャンスが来ます。

釣り方の工夫：

• シロギス：テンビン＋細めの仕掛けで、静かに底を探る軽投
• ハゼ：小型のワームや赤虫で、短竿によるチョイ投げが効果的
• アジ：サビキ釣りや、アジング用のジグ単体仕掛けがヒット率高め

中部：クロダイ、タチウオ、カマス

中部エリアではクロダイ（チヌ）が堤防や磯に付き、コツコツとしたアタリを楽しめます。

タチウオは夜間に浅場へ接近し、ルアーフィッシングでテンションも上がります。

カマスは群れで回遊し、ライトタックルで手軽に楽しめるターゲットです。

仕掛けと時間帯の目安：

• クロダイ：ウキ釣りでの練り餌、もしくはモエビ餌を狙いの層で流す
• タチウオ：ワインド釣法のジグヘッド＋ワームを夜間にシャクる
• カマス：明るい時間帯の表層を小型メタルジグで狙うのが良し

関西：サヨリ、メジナ、マダイ

関西の海では、透明度が高まり、群れで回遊するサヨリやメジナ、そして存在感のあるマダイに出会えるシーズンです。

光の反射や潮流にも注意しながら釣るのがポイント。

狙い方まとめ：

• サヨリ：外房・内湾の表層、細身のサヨリ用仕掛けでトリック仕掛けなど
• メジナ：磯釣りでのグレ釣り用ウキ釣り、練り餌やオキアミで狙う
• マダイ：タイラバや鯛サビキ、ジグヘッド＋ピンクや白ベイトカラーのワーム

中国・四国：チヌ、キス、サバ

中国・四国地方ではチヌが各港湾で活発に動き、手軽に楽しめるターゲットです。

キスは静かな砂底沿いで群れを成して動き、サバは回遊のタイミング次第で爆発的な釣果も。

釣り方とタイミング：

• チヌ：ウキフカセ釣りで底層を意識して狙うのが効果的
• キス：投げ釣りで広範囲を探り、小さめの餌で繊細なアタリを取る
• サバ：サビキ釣りとショアジギングの両方を状況で使い分ける

九州・沖縄：グレ、アジ、ムロアジ

九州・沖縄では水温がまだまだ高く、グレ（メジナの仲間）が磯で良い引きを見せます。

アジは回遊性で、ムロアジも群れで活動しており、活発な釣りが楽しめます。

おすすめの仕掛けと時間帯：

• グレ：ウキ釣りでのグレ用練り餌や配合餌、磯の払い出しを意識して狙う
• アジ：夜間や朝マズメにサビキ釣りやアジングで楽しむ
• ムロアジ：小型メタルジグやサビキ仕掛けで表層をテンポよく探ると効果的

海釣りと淡水釣りで釣れる魚の違い

海釣りの世界では、潮流や塩分濃度の影響を受けて特有の魚種が多く、引きも鋭く迫力があります。

淡水釣りでは、湖や川の魚たちが対象となり、アプローチも穏やかですが、繊細なアタリが魅力です。

比較表：

堤防釣り・磯釣り・船釣り別のターゲット魚種

釣り場の特性によって、狙うべき魚種や釣り方が変わってきます。

それぞれの釣り場とおすすめ魚種：

9月に人気の釣りスポット全国ガイド

9月は魚の活性が穏やかになりつつも、季節の変わり目で釣果に期待が高まる時期です。

全国には、初心者でも楽しめる堤防釣りスポットからベテラン向けの磯・船釣りスポットまで幅広い選択肢があります。

ここでは、9月の釣りを最大限楽しむためのおすすめスポットをご紹介します！

初心者に人気の堤防釣りスポット

9月に人気の堤防釣りスポットは、安全性やアクセスの良さから、釣りを始めたばかりの方に最適です。

全国には管理が行き届いた釣り公園や堤防が多く、レンタルや釣果情報も充実しています。

ファミリーや初心者にぴったりな、安心して釣りが楽しめるスポットです。

ベテラン向けの磯・船釣りスポット

経験者には、よりダイナミックな磯釣りや船釣りスポットがおすすめです。

9月の秋の海は魚種も豊富で、潮の変化を見極めながら狙う楽しみがあります。

秘境感あふれる磯場や沖合のポイントで、自分だけの大物との出会いを期待できます。

初心者向け｜9月の釣りの始め方と必要な道具

初めての釣りは、準備が不安ですよね。でも安心してください、必要な道具とステップを押さえれば、心から楽しめるスタートが切れます。

ここでは初心者が迷わずスタートできるよう、最低限揃える道具と体験プランを解説します。

初挑戦でも心に残る釣り体験を提供します！

最低限必要な釣り道具セット

釣り初心者に必要な道具をシンプルにまとめると次の通りです。

• 釣り竿（ライト〜ミディアムクラス）
• リール（スピニングリールがおすすめ）
• 釣り糸（3〜5号程度）
• 針・仕掛け（初心者用セット）
• 浮き・シンカー・ガン玉などの基本小物
• バケツ、プライヤー、タオル、安全具（ライフジャケットなど）

まずはこのセットを揃えるだけで、釣りが始められます。

初めてでも安心な釣り体験プラン

釣り場によっては、初心者向けの体験プランが用意されています。

ガイド付きで竿の扱い方や魚の掬い方まで教えてもらえるプランは安心・安全なスタートにぴったりです。

事前予約が可能なところも多く、手ぶらで参加できるのも魅力です。

時間帯・天候別｜9月に釣果が上がる条件とは

釣果を左右する大きな要素の一つが“いつ・どんな天気か”。

9月は朝夕の気温変化や潮の動きが魚の行動に影響します。

タイミングと天候を味方につけて、釣果をぐっと伸ばしましょう。

朝マズメ・夕マズメの狙い目時間帯

魚が活発に動きやすい時間帯は「朝マズメ」と「夕マズメ」です。

9月は日の出前後と日没前後の1時間が特に狙い目です。

朝は涼しく、夕方は穏やかな時間帯で釣りやすさもUPします。

潮の動きと釣果の関係

潮の満ち引きは魚の活性に大きく影響します。

一般的には「満ち潮（上げ潮）」や「引き潮の始まり」が魚がよく動く時間帯。

釣行前には潮汐表をチェックして、良い時間帯を狙いましょう。

9月に釣れる魚の特徴と見分け方

9月は夏から秋への季節の境目であり、海水温や魚の回遊パターンの変化によって、さまざまな魚種が釣れやすくなります。ここでは代表的な魚種と、それぞれのサイズ・色・模様など見分けのポイントをご紹介します。

たとえば、秋刀魚（サンマ）や鰯（イワシ）、鰊（ニシン）は9月が旬の魚として知られ、体は細長く、色は銀白色で、側面に光る反転模様が見られることが多いです。

● 重要な見分けポイント：体形の長さ、背中や腹部の色合い、模様の違いに注目することで、釣れた魚が何かを判断しやすくなります。

サイズ・色・模様での識別ポイント

まず魚の体長について。秋刀魚は平均30〜40cmと細長く、青銀色の背と銀白の腹を持ちます。鰯は20cm前後で、背に青緑の光沢があり、腹は銀白です。鰊はやや丸みを帯び、25〜35cmほど。背中が薄い青灰色で腹部は銀色。

模様の違いにも注目。秋刀魚は側面にあえて模様がなく、光沢のある体表が大きな特徴。鰯には明瞭な側線があり、体側に模様が出ることも。ニシンは体側に光る鱗が散在しています。

似た魚との見分け方

例えば、秋刀魚と細長いスズキ（日本語で「スズキ」や「シーバス」）は似て見えることがありますが、スズキは硬骨がしっかりとしていて、口が大きく、魚体にははっきりとした縦縞がないことが一般的です。

また、鰯と他の小型魚（例えばウルメイワシやマイワシ）は、眼の大きさや体の背中の色の濃さで判断できます。ウルメイワシは体側の光沢がより強く、背の青色が濃い傾向があります。

食べて美味しい！9月に釣れる魚ランキング

9月に釣れる魚の中でも、特に美味しく、調理しやすい魚があります。ここではそのランキングをご紹介します。

脂がのって美味しい魚ベスト3

• 秋刀魚（サンマ） — 脂が豊富で、塩焼きや刺身でも美味しく頂けます。
• 鰊（ニシン） — 脂質があり、塩煮や酢漬け（にしんの酢漬け）にも最適。
• 新サケ（秋鮭） — 9月末頃から脂がのり始め、グリルやムニエルなどに適しています。

調理しやすい魚ベスト3

調理しやすさ、扱いやすさという点で選ぶなら次の魚が特におすすめです。

• 鰯（イワシ） — 小骨が多いものの、小さいため下処理が簡単で、丸ごと唐揚げや干物にもできます。
• 秋刀魚（サンマ） — 素焼きや塩焼きでそのまま食べられ、調理が簡単。
• ニシン（ニシン） — 骨も比較的丈夫で扱いやすく、日本酒によく合う煮付けなどにも向いています。

子どもや家族連れにおすすめの釣り体験スポット

家族連れで安心して楽しめる釣りスポットには、安全な受け入れ体制と、釣った魚をその場で調理できる施設があることが理想です。

安全なファミリー向け施設

例えば、大阪の「Nanko Fishing Park（南港フィッシングパーク）」は、柵や手すりが整備された堤防や、備え付けの休憩所があり、子ども連れでも安心です。遊びながら釣りを楽しめるため、初心者やファミリーに人気です。

また、静岡県熱海の漁業体験スポットでは、小さなボートに乗って釣りを楽しめ、ライフジャケットの貸し出しなど安全設備が整っています。

魚をその場で調理できる施設

大阪の「南港フィッシングパーク」では、釣った魚を持ち帰ることはもちろん、施設内で調理してもらうことも可能で、子どもと一緒にその場で味わえる体験ができます。

また、ファミリー向けの釣り旅館では、「釣って、泊まって、調理まで」一貫した体験が可能なところも。例として、「淡路島観光ホテル」など、一部の旅館で釣った魚を調理してくれるサービスがあるようです。

9月の釣りで注意すべきポイントと安全対策

9月に釣りに出かける際、気候と海洋条件が変わりやすいため、安心して楽しむには事前の準備が欠かせません。

特に台風シーズンにあたるこの時期は、突発的な高波や風の影響を受けやすく、釣り場の安全確認が重要です。

安全第一の意識を持つことが、楽しい釣りの基本。

台風・高波などのリスクと対策

9月は台風シーズン真っただ中のため、天気予報や海況情報に常に注目しましょう。

台風が近づいている兆しがある場合は、釣りを延期する勇気も必要です。

波が高く風が強い日は、足元が滑りやすく転倒や落水のリスクが高まります。

安全対策として以下の点を心がけましょう。

• ライフジャケットや水切り靴など、安全装備を必ず着用する。
• 潮位の変化に注意し、特に満潮・干潮の時間帯は確認しておく。
• 仲間や家族と連携し、万が一に備えた連絡手段（携帯電話や笛など）を確保。
• 遠くからでも見えるウェアや光るアクセサリーで視認性をアップ。

このような備えがあれば、思わぬ事故を未然に防ぐことができます。

釣り場でのマナーと注意事項

9月は観光客も増え、釣り場は混雑しがちです。周囲への配慮を忘れずに。

ゴミは持ち帰る、釣り場を清潔に保つことは、誰もが気持ちよく楽しむためのマナーです。

他の釣り人や遊泳者との間合いを保ち、配慮ある行動を心がけましょう。

以下は押さえておきたい基本ルールです。

• 仕掛けの扱いには特に注意し、糸や針が絡んだまま放置しない。
• 釣り竿を振る際は周囲に十分なスペースを確保。
• 立ち入り禁止エリアや私有地には入らないよう標識を確認。
• 小さな子どもやペットを連れている場合は、特に落下防止や安全距離に配慮。

こうしたマナーは、地域住民との信頼関係にもつながります。

釣った魚の下処理とおすすめレシピ集

釣りの醍醐味は、釣った魚を自分でさばき、新鮮なまま味わうことにあります。

簡単な下処理を知るだけで、料理の幅も広がりますし、魚の美味しさも格段にアップします。

命を活かす準備として、丁寧な下処理は大切です。

釣り場でできる簡単な下処理方法

釣り場で行う下処理は、鮮度を保つためにも速やかに行いたい工程です。

以下に、おすすめの簡単ステップをまとめます。

• 氷水やバケツの冷水で魚体を素早く冷やす。
• エラと内臓を取り除き、内側も外側も丁寧に洗う。
• 血合いや臭みが気になる場合は、流水でしっかりと洗浄。
• 腹側を軽く塩で締め、臭いを抑えて保存性を高める。

こうすることで、帰宅後の調理もスムーズになります。

釣った魚で作る人気レシピ

新鮮な魚を活かすレシピをいくつかご紹介します。どれも家庭で手軽に試せる内容です。

• シンプルな塩焼き：魚の旨味をダイレクトに楽しめる定番レシピ。
• 昆布締め：昆布のうま味が魚に染みて、上品な味わいに。
• カルパッチョ風マリネ：レモンやオリーブオイルで爽やかに。

お好みに合わせて、味わいのバリエーションを広げてみてください。